プロフィール
氏名 | 香西博明 KOUZAI, Hiroaki |
役職/職名 | 材料・表面工学研究所 副所長/教授 |
出身大学/大学院 | 群馬大学/京都大学大学院工学研究科博士後期課程高分子化学専攻 |
取得学位 | 京都大学 博士(工学) |
研究職歴 | 1995.04-1999.03 福島大学 助教授(教育学部化学教室) 1997.04-1998.03 福島県立医科大学非常勤講師 1999.04-2004.03 関東学院大学 助教授(工学部工業化学科) 2002.07-2011.09 株式会社関東学院大学表面工学研究所 所員 2004.04-現在 関東学院大学 教授 2011.10-2018.03 関東学院大学材料・表面工学研究所 所員 2018.04-現在 関東学院大学材料・表面工学研究所 副所長 |
研究分野 | 高分子化学、ゴム科学 |
所属学会 | 日本化学会、高分子学会、アメリカ化学会、日本ゴム協会、色材協会、マテリアルライフ学会、繊維学会、日本材料科学会、近畿化学協会 |
連絡先 | kouzai<AT>kanto-gakuin.ac.jp |
研究業績は こちら
研究内容
新しい機能性材料としての共役ポリマーの開発
ポリアセチレンは導電性(電気を通す)高分子の1つです。ポリアセチレンに液晶性をもたせることにより、将来的には液晶ディスプレイのような光学・電気材料あるいは高分子磁性体など、多機能性高分子材料への応用が期待できます。
本研究室では、液晶性置換ポリアセチレンを基本骨格とする、光などの外部刺激によって制御できるような新しい機能性材料の創成を目指しています(写真:液晶性置換ポリアセチレンの偏光顕微鏡写真)。
植物由来原料をベースとする新規なバイオベースポリマーの合成
地球温暖化や石油資源の枯渇など環境問題の観点から、再生可能資源に基づく循環型社会の形成に向けた取組が、研究開発でも重要となってきています。特に、高分子においては、植物由来の化合物を原料とするバイオベースポリマーの開発が盛んに行われ、実用化もされてきています。本研究室では、天然に豊富に存在する植物由来原料に着目し、これまで培ってきた高分子合成に関する知見を活かして適切な重合系を開発することで、新規なバイオベースポリマーの合成に関する研究を行っています。
例えば、植物由来原料であるヒマシ油、クルクミンおよびフェルラ酸らを基本骨格とする化合物を用いて、重合反応を行い、植物由来の特殊な構造を活かした、性能や機能に優れたバイオベースポリマーの合成に成功しています(図:クルクミンから得られるポリマー)。
環境調和型電気銅めっき新規添加剤の開発
携帯電話を初めとした電子機器は近年大幅に小型化、軽量化しています。それに伴い、内部に用いられるチップや基板の高密度化が重要であります。これらの配線形成に電気銅めっきが用いられており、電気銅めっきは添加剤によって制御されています。これらのニーズに併せて本研究室では電気銅めっきによる配線の形成に新しい添加剤が必要であると考え、種々の添加剤の合成に取り組んでいます。