応用化学コースでは,所属教員の専門領域は多岐にわたり,水環境・高分子・エネルギーデバイス・バイオマス・食品・化粧品・ナノ科学・創薬につながる基礎から応用までの広い化学を学ぶことができます。その後,他大学に比べて早い時期(学部3年秋学期)に研究室に配属となり,広げた専門領域に続けて,専門領域を深めていく教育カリキュラムです。
- 研究室①-
鎌田研究室
科学技術の発展に伴い地球上では数多くの化学物質が作られ,その一部は環境に排出されています。特に,川,海などの水域には多くの化学物質が排出されています。水は限られた資源であり,地球上を循環していることから化学物質の管理やモニタリングは重要な課題です。特に農薬などの有害性の高い化学物質の水環境中での挙動や除去方法,モニタリング手法の開発を行い,安全な飲み水の確保に貢献しています。また,東日本大震災後は放射性物質の環境中の挙動についても研究を行っています。
# 環境工学 # 水処理工学 # 分析化学
# マイクロプラスチック
- 研究室②-
香西研究室
ゴム,プラスチック,繊維などの廃棄量は年々増大しており,従来の焼却処理以外に熱分解および生成物の利用,さらには自然崩壊が期待されています。この要望に応えての基礎研究を行うとともに,熱,特に光や微生物により崩壊しやすい基を導入した新しい環境調和型有機・高分子材料の合成を目的として研究を進めています。さらに,より強く,より柔らかく,より機能する新しいタイプ(環境に優しい)の先端複合材料の合成についても検討しています。
# 高分子化学 # 生体材料化学 # ゴム材料化学
# 有機金属化学
- 研究室③-
友野研究室
電気化学,分析化学,リサイクル工学の分野を専門とし,「限りある資源のリサイクルによるエネルギー分野への貢献」という大きな研究テーマを立ち上げています。私たちは,層状酸化物薄膜の層間に機能性物質を導入することで,協奏的な効果により性能が向上することを発見しました。この層状化合物を蓄電デバイスであるキャパシタ,水素発生電極,吸着剤として研究しています。層状構造による次元性の低下がどのような影響を及ぼすのかを研究モチベーションとして研究を進めています。資源の乏しい日本において,知恵の実を資源として日夜研究を全力で楽しんでいます。
# 電気化学 # リサイクル工学 # 資源材料化学
# 蓄電デバイス
- 研究室④-
中山研究室
生物の機能を応用する化学工業はこれからさらに発展すると考えられます。本研究室では,「環境適応・安全性・高効率」をキーワードに生物由来の有機質資源の多角的利用として,バイオマス資源のエネルギー変換や付加価値の高い素材として高分子膜やカプセル粒子の開発を試みます。
さらに,食品,化粧品,医薬品,塗料など身近な製品の開発で必要なレオロジー測定を行い,新しい製品開発を目指す。
# 化学工学 # 食品工学 # バイオマス資源 # レオロジー
- 研究室⑤-
濵上研究室
研究テーマは「セラミックスを中心とした機能性無機材料の創製とその機能性評価」である。特に【金ナノ粒子の簡易合成法とバイオセンサへの応用】に関する研究テーマに力をいれています。ナノ粒子とは0.00000001メートル程度の大きさの微粒子のことです。化学・物理・生物・工学の学際領域における環境低負荷型な材料プロセスを主テーマとして,複眼的な視野にたった研究教育を進め,無機材料化学分野にとどまらず様々な分野で未来を担う即戦力の研究者,教育者,技術者の育成を目指す。
# 無機材料化学 # 無機化学 # ナノサイエンス # 量子ドット
- 研究室⑥-
山平研究室
学内の化学に関する基礎的な教育を担当しているとともに,ペプチド化学に基づいた創薬研究を行っています。
特に近年では,ペプチドの化学合成の手法が発達してきているため,本研究室においても合成を中心とした研究活動を行っています。中でも,酵素の高い基質特異性を活かし,基質の構造を利用した酵素阻害剤の研究を行っています。
# 創薬化学 # アミノ酸 # 酵素 # 基礎化学