所属研究室では、「研究活動」と「地域貢献活動」の両面に精力的に取り組んでいます。

研究活動では、層状金属酸化物に機能性錯体を組み込むことで、効率的な水素生成触媒の創製とそのメカニズム解明を目指しています。先輩や指導教官と議論を重ねながら系統的に実験を行い、多角的なデータ分析を通じて原因を徹底的に追究し、目標とする触媒性能を向上させることに成功しました。この過程で、各種分析機器の操作や解析能力を習得するとともに、専門的な内容を相手に合わせてわかりやすく伝えるプレゼンテーション力も高めることができました。その結果、筆頭発表者として優秀ポスター賞2件を含む9回の学会発表を経験し、継続的な努力と仮説を検証するプロセスの重要性を体感しています。

一方で、産学官連携による地域貢献活動にも注力しています。科学実験教室の企画・運営が評価され、横浜市から支援賞を頂いたほか、地域企業や区役所の方々と連携して子ども向け実験イベントを実施する中で、専門知識をかみ砕いて伝える力や異なる立場の方々との円滑なコミュニケーション力を育むことができました。さらに、地域の工業地区をPRする冊子づくりでは編集長を務め、企画から取材・編纂まで一貫して担当しました。関係者の想いをまとめながら納得感のある成果物を形にする過程で、協働力が大きく鍛えられたと感じています。修了後も、多様な立場の方々と連携しながら社会課題の解決に貢献したいと考えています。研究室で培った探究心と技術力をさらに活かしつつ、産学官連携の経験を踏まえて、周囲の皆さんと協力しながらより良い社会づくりに挑戦していきたいです。

学会賞受賞:第42回 夏の学校 電気化学会関東支部 「優秀ポスター賞」受賞
学会賞受賞:第33回 日本エネルギー学会大会 「ポスター賞」受賞
感謝状受領:NPO法人 Aozora Factory 活動奨励賞

友野研究室の(左)佐々木さん(修士2年)と(右)瀬沼さん※2025年3月修士修了