私は入学時より、大学院への進学を意識していました。大学院進学の理由は、自分のスキルアップのためです。大学院に進学することで、指導教員とのマンツーマン指導によって、さらなる幅広い専門知識を得ることができ、学部4年生の卒業研究をより深く理解した上で研究を進めることができると感じたからです。何よりも、社会に出る前に大学4年間で得られた知識や経験をより濃いものにしたいと思ったからです。
 現在、学部4年生に引き続き武田研究室で微細藻類の研究に行っています。この研究は大気中に排出する二酸化炭素量を削減するために有効であると考えられている、バイオディーゼル生産のための重要な研究です。その中でも、バイオディーゼルを低コストで生産をするために、微細藻類をより効率よく増殖させ、どのように油分を取り出すのかという研究を行っています。微細藻類は生き物なので、操作中に他の微生物が入ると死滅してしまったり、気温や湿度によって結果が変わり再現性が取れなかったりと、難しい部分もたくさんありますが、とてもやりがいを感じています。
 大学院に進学することですでに沢山のことを新たに学んでおり、研究の日々が短く思え、毎日が充実しています。受験生の皆さんも、学部での基礎科目や卒業研究を通して、大学院で深く学んでみたい研究内容に必ず巡り合えます。そして、大学院進学の意思を尊重してくれた両親にはとても感謝しています。

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柳山さん
工学研究科物質生命科学専攻 博士前期課程1年
※2018年5月取材