プロフィール

氏名鎌田素之
KAMATA, Motoyuki
役職/職名准教授
出身大学/大学院北海道大学/北海道大学
取得学位北海道大学 博士(工学)
研究職歴2002.4-現在 国立保健医療科学院水道工学部客員研究員
2002.4ー2003.3(財)日本食品衛生協会リサーチレジデント
2003.4ー2004.3(社)長寿科学振興財団リサーチレジデント
2004.4-2009.3 関東学院大学工学部社会環境システム学科 専任講師
2009.4-2013.3 関東学院大工学部社会環境システム学科 准教授
2013.4-2017.3 関東学院大学理工学部理工学科生命科学コース 准教授
2017.4-現在  関東学院大学理工学部理工学科応用化学コース 准教授
2022.4-現在   関東学院大学理工学部理工学科 化学学系長
研究分野環境分析・水道・水処理
所属学会日本水環境学会,土木学会,日本環境化学会,日本水道協会
委員等2023.6-現在 公益社団法人 日本水環境学会 理事
2016.5ー現在 日本水道協会 会誌編集委員会 委員
2023.6-現在 日本水道協会 水道GLP認定委員会 委員
2011.4ー現在 横浜国立大学大学院理工学府 非常勤講師
2021.4ー現在 千葉県企業局おいしい水づくり推進懇話会 座長
2015.4-現在 横浜市公共事業評価委員会 委員
2022.11-現在 川崎市環境影響評価審議会 委員
2023.10-現在 神奈川県内広域水道企業団実施計画評価委員会 委員
2022.4-現在 川崎市上下水道局経営評価委員会 委員
-現在 神奈川県河川委員会 委員
-現在 静岡県企業局経営評価委員会 委員
-現在 逗子市下水道運営審議会 会長
-現在 三浦市下水道審議会 会長
-現在 三浦市水道審議会 会長
-現在 八王子市廃棄物処理施設専門委員会委員 委員
-現在  横浜市水道局総合評価落札方式に伴う学識経験者
-現在 日本液体清澄化工業会技術委員委員会関東支部 支部長
2023.5 -2023.11 静岡県大井川広域水道企業団 施設更新実施計画審議委員会
2011.4ー2019.3 横浜市立大学 非常勤講師
相模川河川整備計画策定に係る有識者会議委員 委員
相模川・中津川河川整備計画フォローアップ委員会 委員
神奈川県内広域水道企業団新ビジョン検討委員会 委員
東京都廃棄物処理施設の審査に関する専門家会議 委員
静岡県企業局工業用水道事業のあり方検討会 委員
我孫子市水道局総合評価入札に関する学識経験者
戸田市水道ビジョン見直し検討委員会 委員
横須賀市水道事業・下水道事業アドバイザー会議委員 委員
横須賀市水道事業及び公共下水道事業経営審議会 委員
横須賀市浄化センター運転管理等業務委託事業者選定委員会委員 委員長
横須賀市浄水場運転管理等業務委託事業者選定委員会 委員長
日本水道協会 抄録委員会 委員長
連絡先motoyuki<AT>kanto-gakuin.ac.jp

研究業績は こちら

研究内容

水道水源における農薬類の存在実態や農薬の分解物に関する研究

 農作物を安定的に生産する上で農薬はなくてはならないものです。しかし、有害性があることが分かっている化学物質を田畑のような開放的な空間に散布する点で農薬は他の化学物質と大きく異なります。特に、我が国では水稲が盛んなことから農薬による水環境や水道水源の汚染が懸念されます。加えて,環境中に放出された農薬は分解されたり,浄水処理によって様々な物質に変化し,中には農薬そのものよりも有害性の高い物質に変化することもあります。我々の研究室では特に水道水源において監視の必要な農薬の選定や環境中や浄水処理過程における農薬や分解物の挙動について研究を行っています。例えば、テフリルトリオンという除草剤は全国の水道水源から検出され,特に監視が必要な農薬でしたが,塩素処理によって未知の分解物(CMTBA)となり,水道水から検出されていることを明らかにしました。また,新しく登録されたイプフェンカルバゾンという除草剤は,全国で使用量が増えており水道水源のおいて監視の必要性が高いことから,対象農薬リスト掲載農薬類に格上げするなど,水道における農薬のリスク管理に関する研究を行っています。

水環境,生活環境中のマイクロプラスチックに関する研究

 我々の生活では多くのプラスチックが使用されていますが,近年,プラスチックが微細化したマイクロプラスチック(以下MP)が世界的に注目を集めています。MPとは大きさが5 mm以下のもので,レジ袋やストローが原因として注目されてきていますが,人工芝や農業用肥料など屋外で使用されるプラスチックに由来するものの寄与が大きいことが分かってきました。我々は人工芝を使用しらグランドからどの程度のMPが流出するかについて調査を実施し,劣化の進んだ人工芝を使用したグランドから降雨の際に大量のMPが流出することを確認しました。また,人工芝を紫外線により劣化させた実験では人工芝の劣化が進むほど,細分化が進み,より多くのMPが生成することも確認しました。更に,水道水に適用可能な安価で簡便な分析方法として,蛍光染色による分析方法を改良し,分析環境に影響を受けない前処理方法と組み合わせることで水道水などの含まれるMPの測定を行っています。成果の一部として,MPはプラスチックを加温することで大量のMPが発生することが分かってきました。写真は広く使われている電気ケトルで加温した湯から検出されたMPの一例ですが,これ以外にもプラスチック製のコーヒーメーカーなどからも大量のMPが放出されることを確認しています。

講義動画

これまでに公開された模擬講義動画になります.

夢ナビ 2023講義ビデオ

OpenCampusOnline2021

横浜学 ヨコハマ・再発見=Yokohama Trivia 第27回「横浜の水」